静かな時
駒沢裕城の奏でるペダル・スティール・ギターの音色はクラッシック音楽の弦楽器にも似た調べで、耳を澄ます者達の心の隅々にゆっくりゆっくりと染み込んでいきます。それは朝早くの澄みきった空気であり、澱みのない水のようです。全曲から聞こえてくるペダル・スティール・ギターの音色には派手なものは何もありませんが、彼が奏でるペダル・スティール・ギターによって紡がれたメロディの中に生命の息遣いを感じ取る事が出来ます。それは日々の生活の中で彼自身が見つけた尽きさせてはいけない永遠の命の大切さを、このアルバムの収録曲の演奏に注ぎ込んでいるからなのでしょう。収録曲全てにおいて神秘的で荘厳な生命力に溢れたアルバムだと思います。
「社会を変える」を仕事にする 社会起業家という生き方
『「社会を変える」を仕事にする』
今までに聞いたこともないような人生を送っている人がいる。
「社会起業家。」
利益のためのビジネスじゃない。
でもボランティアでもないし、
政治家でもない。
それでも、
利益のためでなくても、ビジネスとして運営している。
ボランティアでなくても、社会に貢献している。
そして、政治家でなくても、社会を変えられる
と、なんとなく立派なことを書いてみましたが、
ここに書かれているいち「社会起業家」、
NPO法人フローレンス代表理事駒崎弘樹さんは
ボランティア精神にあふれ、
社会貢献に情熱を燃やす高尚な人物!
…というわけではありません。
書かれているのは、一人の20代独身男性の等身大の、
まるで日記のような文章です。
ちょっと屈折しつつもまっすぐに投げかけられた
言葉を繰り返し読んでいくと、
「社会起業家」である駒崎さんは
本当にどこにでもいる普通の人のような気がしてきます。
(実際そうなのかもしれません)
だからこそ、
「あ、社会って私にも変えられるのかも」と
思えてくるんです。
私は今大学生3年ですが、
全国の大学生に読んでもらいたいです!
保育スタッフが足りず困っていらっしゃるそうなので、
うちの母親に打診してみます。笑
教育問題はなぜまちがって語られるのか?―「わかったつもり」からの脱却 (どう考える?ニッポンの教育問題)
教育問題を検討しつつ,科学的方法論について学ぶことができます。多くの人が、このような視点をもって、諸問題にあたることができれば、ずいぶん違う社会になるのではないかと思います。社会科学の方法論の紹介として評判の高い「創造の方法学(高根正昭、講談社現代新書)」以来、最も読みやすい科学的方法論の導入のための教科書になるという印象をうけました。これはおすすめ。
以下、印象に残った箇所を箇条書き
・虐めによる自殺が意外に少ない。
・教育問題は作られる
・意識調査も意外にあてにならない
・過去を美化してしまう私たち「
・外国を美化してないか
・因果関係をうのみにしない。専門家も怪しい原因論を言っている。
・複雑な原因結果の連鎖構造
・日教組と文部科学省は1995年に和解している。
・心理学ブーム、心理主義とは
・教育問題は心の問題か? 社会的な目配りを
駒沢あたりで '78年度作品
オリジナルLPは1976年7月25日にテイチク、ブラック・レーベルから発売。加川良6枚目のアルバムです。ベルウッドから出た『アウト・オブ・マインド』で聴いた心地よさがこのアルバムでは全開です。レイジー・ヒップとの競演で、ギターを抱えて唄う良さんの舞台が見えてくるようなアルバムに仕上がっています。標題曲「駒沢あたりで」は、教訓に始まった加川良の歌の世界が、ここまででずいぶん変わったように聞こえて、でも、よ〜く聞くと初めからこうだったんだと気づかされる一曲です。「女の証し」も「オレンジキャラバン」も「祈り」も、全ての曲が優しさに包まれています。しかも、バンドのサウンドもしっかりしていて聴き応え充分です。
一度CD復刻されたものの、品切れ状態が続き永らく入手困難でしたが、テイチクからこのアルバムを含めて3枚が復刻され、(しかもリマスタリングで、)良さんの歌声に再び出合えることになりました。あとはNEWSレーベルから出た『プロポーズ』の復刻が期待されます。あわせて、レイジー・ヒップの復刻も是非。
「駒沢あたりで」のみ作詞・作曲:菊田修一、ほかは全曲:加川良作詞作曲。
レイジー・ヒップ:長田和承:GUITAR
安田直哉:GUITAR
岩本千秋:VOCAL
菱川英一:KEY BOARDS
山本正明:BASS
野口実智男:DRUMS