キラー・サウンズ
本人達が「Big Audio Dynamiteにヒントを得た」と語っている通り、
あらゆる国や時代の多彩でモダンなダンス・ビートと、ロックンロールや
ソウルのクラシックを彷彿させるメロディや楽器の音が好対照を
描きながら同居している。アルバムを通して今まで以上に多様な
曲が並び、全然飽きさせない。さらにこの人たちの特徴として、
一曲ごと、そしてアルバム全体を通して様々なストーリーを感じさせてくれる
ところがあるが、その特徴は今作においても全く損なわれていない。
それどころか、歌詞だけでなく声や音やリズムを通して、こんなにひりひりと
誰かの人生の一場面を、自分の人生で起こったことみたいに感じさせてしまう
音楽があるだろうか。いやない。
全曲最高です。1曲目から熱く暑苦しい漢のロックンロール全開。
ハウス、ヒップホップ、ソウル、レゲエ、その他中東風のリズムなどが混在する
今作は、世界にはこんなに踊るための、生きるためのリズムがあるんだぜ、
と投げかけてくるかのよう。踊るしかない。
最後の「キラー・サウンズ」はバンド史上最高の名曲だと思う。
こんなに暑苦しいのに、最後はなぜか涼しく爽やかな気分になるのは不思議。
ボーナストラックは弾き語りなど、ちょっとリラックスした
ハード・ファイの一面が楽しめるので、ファンは迷わず買いです。
Killer Sounds
UKのバンドによる3枚目のアルバム。彼らのサウンドを大雑把に説明すると
パンク、ダブ、スカ、レゲエにディスコを混ぜ合わせた男臭いエモーショナルなロック・サウンドとなる。
今作でも彼ら特有の熱いサウンドは健在。
アルバムを一聴した感想としては、よりダンサブルでキャッチーになった印象を受けた。
アルバムは先行シングルの「Good For Nothing」で幕を開ける。
誰にも、何にも屈さないと胸を張るような大股歩きのブレイクビ−ツがとても格好いい
素晴らしいオープニングナンバーで、続く「Fire In The House」は
電子ベースとトランシーなシンセで始まる、ニューオーダーを思わせる4つ打ちのダンス・チューン。
雰囲気がちょっとだけ「ヒア・トゥ・ステイ」(ニューオーダーの曲)っぽいかも。
個人的には続く「Give It Up」と「Bring It On」の各パーツに少しだけ
マイケルジャクソンを感じた部分があった。
「Give It Up」ではキーボードに、「Bring It On」ではギターのリフとベース&ビートに。
どちらもクライム・ムービーに使われていそうな、ミステリアス&ハードボイルドな雰囲気の音で
とても曲に似合っていて格好いい。
曲全体でみた場合、マイケルジャクソンみたいな曲になっているというわけではなく
ちゃんと彼らの音楽に消化されて一要素としてまとまっている感じ。
特に「Give It Up」は、さっき述べた部分とフルートのサンプリングが
パンキッシュなダブ/スカの要素をもった彼ら特有のサウンドとうまい事調和しており
個人的にも気に入ってる曲の一つ。
5曲目の「Feels Good」は、中近東のサウンドを取り入れたビート・チューンで
「Good For Nothing」もそうだけど
このご時勢にこういうサウンドを取り入れるのは、彼らなりの意思の表明でもあるのだろう
(そういった音で踊らせる曲になっている所とか)
世界の辺境のリズムを用いたパンキッシュでダンサブルなサウンドといい、
熱く硬派な思想といい、彼らを現代のザ・クラッシュというのはちょっと言い過ぎかもしれないが
少なくとも彼らがクラッシュの影響下にあるのは間違いないだろう。
このアルバムで聴ける素晴らしくダンサブルなロックチューンは、今までのファンの方を
充分に満足させるだろうし、彼らを聴いた事のないリスナーに対しても
しっかりアピ−ルする出来になっていると思う。
非常にキャッチーでアルバムを通して曲も良いし、何度も書くがダンサブルな所が非常に良い。
今作もまた良いアルバムでした。
Stars of Cctv
なぜか演歌っぽい。硬派で男臭くて哀愁もたっぷり。
全然新しさを感じないのに、この郷愁を誘うようなメロディが
こころの真ん中にググッと迫ってきて思わず泣きたくなる。
なのにとってもダンサブルというなんとも不思議な味わい。
むずかしい事は考えずにただただ身をゆだねたい。
Child's Play [VHS] [Import]
人形に悪霊が宿るという設定は、日本でも昔からある題材ということで、馴染深くて楽しく観れます。ただ、さすがに和風のそれとは違い、非常に活動的(笑)。小さな身体でヨイショ、ヨイショと動くのがカワイイ&コワイ。
この監督の作品では「フライト・ナイト」というバンパイア映画がありますが、こちらもホラー好きにはたまらない設定を施しており、非常に面白いです。