戦場にかける橋 (1枚組) [DVD]
戦争捕虜となってもと高い誇りを失わない英国将校(アレック・ギネス)と、道を見失いつつも根は武士道の血が流れている日本人大佐(早川雪洲。ちなみに日本人ハリウッドスター第1号らしい)の緊張感溢れるやりとり。戦争の狂気の中でも「橋をかける」という目的の中、それなりの秩序や生きることの意味が生まれていく。しかし、それが破壊されたときには・・・・。戦争がすべてをなぎ倒していく不条理さが、ひしひしと伝わってきて必見の映画です。
なお、先日現地に行く機会があったのですが、実際のこの橋の建設にあたっては、アジア人20万人、英国人3万人、オランダ人1.3万人等が動員され、そのうちアジア人8万人、英国人6500人、オランダ人2800人などが亡くなったそうです。現地には、英国人、オーストラリア人などは名前を刻んだ墓がありますが、アジア人については「名もない大勢のアジアの人たちがなくなった」とされていて、ショックを受けます。どうしても欧米の描く戦争映画は欧米よりの見方になってしまうと思うので、そうした意味で星4つです。
明日に架ける橋
アメリカを代表するフォーク・デュオ【サイモン&ガーファンクル】が1970年に発表した、名盤中の名盤が本作です。このアルバムの音楽的クォリティの高さは、半端ではありません。「明日に架ける橋」、「コンドルは飛んで行く」、「ボクサー」などの超名曲が収録されている上に、じっくり聴かせるフォーク・ソングから超POPなロックンロールまで、音楽的にも実に幅広い多様性を持ったアルバムです。しかもアルバム全体を通しての完成度の高さは実に見事で、泣かせる【メロディ】、乗せる【ビート】、後に残るのはハートウォームな【優しさ】、そんな感じが最高のアルバムです。年輩の方が懐かしく聴き直すも良し。若い方が新しい音楽として再発見するも良し。本当に時代を超えた【超名盤】です。興味のある方にはオススメします。最高ですよ。
歴史和解と泰緬鉄道 英国人捕虜が描いた収容所の真実 (朝日選書)
―構成―
小菅信子による「解説」 (約30頁) (全体の1/10)
ジャック・チョーカーの著作の邦訳「手記」 (約200頁)
研究者による「鼎談」 (約50頁)
以上
じつは「鼎談」が一番興味深い.
読みやすいし, 分量も多くないので, これだけでも読む価値が十分にある.
とくに, 中学生以上の, 日々歴史に触れていく段階にある<生徒>・<大学生>,
その年代の子をもつ<親>に対しておすすめする.
戦場にかける橋 HDデジタルリマスター版 [Blu-ray]
先に発売されはコレクターズエディションからソフト本体のみの廉価版での発売です。
コレクターズエディションは現在でも購入可能ですから、ブックレットやスリーブケースをご希望の方はそちらを購入すると良いと思います。(個人的なお薦めとしてはコレクターズだと思います。)
原作者は「猿の惑星」で知られるフランス人ピエール・ブール。
本作は戦争映画とうよりも人間ドラマの傑作だと思いますが、興味深いのは原作者と製作者達の作品に対する思惑の違いだと思います。
第二次世界大戦、ビルマのイギリス人捕虜収容所での泰緬鉄道建設にまつわるストーリーを イギリスの巨匠デビット・リーンが東西の有力俳優を起用して作り上げた壮大な人間ドラマです。
日本軍人役を早川雪洲が演じていますが、彼は日本映画作品よりもハリウッド作品で有名だった方で、全盛期にはアメリカでは、ハリウッドトップ俳優よりも人気があった方です。
正に東西の名優たちによる競演といったところでしょう。
見終わった後に「建設と破壊」を繰り返す戦争について…「戦争って何?」との思いがよぎり何日も余韻が残る作品です。
本作はフィクションであり、実際のクワイ河にかかる橋である泰緬鉄道は木造ではなく鉄橋で、イギリス人の設計ではなく、れっきとしたとした日本人の手による設計で、戦後66年を経た現在も現役で使われています。
橋の建設にイギリス人捕虜が使われたこともないので、本作は完全なフィクションです。
駄目な日本人に代わって、捕虜のイギリス人が立派な橋を造った!という物語は、原作者のフランス人作家ピエール・ブールによるものですが、彼は実際に日本軍の捕虜となった経験があり、捕虜になった時の屈辱感が払拭できず、日本人嫌いで有名でした。本作の「ろくに橋も作れない日本人」と「知的で誇り高きイギリス人」はピエールの捕虜時代の復讐でした。
ピエールは本作の原作によって日本人に恥をかかせようとしたのですが、実際の映画はリーン監督をはじめとするスタッフ達によって、そうした部分は微塵もなく消されてしまったのを見て衝撃を受けたといいます。
怒りに達したピエールは更に「猿の惑星」を書き(猿は日本人がモデルで、囚われの人間は白人)捕虜時代の恨みを晴らそうとしたというエピソードもあります。
そんな作者の思惑は別として、本作の描き方は実に見事であり、平和への願いが込められている素晴らしい作品です。
映画のラストに登場する飛ぶ鳥のカットは、リーン監督からの平和へのメッセージといいます。
不滅の映画音楽~TWIN BEST
このCDに収録されている「地下室のメロディー 」は、
2007年3月、現在、
『サントリーのコーヒー・BOSS無糖ブラック』のCM曲(オリジナル版)ではありません。
1987年4月、
『ホンダの3代目プレリュード』のCM曲(オリジナル版)ではありません。
映画「地下室のメロディ(Melodies En Sous-Sol)」サウンドトラックの
「Melodies En Sous-Sol(Generique)」が、
2007年3月、現在、
『サントリーのコーヒー・BOSS無糖ブラック』のCM曲(オリジナル版)です。
1987年4月、
『ホンダの3代目プレリュード』のCM曲(オリジナル版)です。