I am Sam : アイ・アム・サム [DVD]
ストーリー的にも押し付けがましくなく、ハートフルであり単純に素晴らしい。だけど人によっては今後のルーシーのことを思えば、サムと離した方が良いと考える人も要るでしょうしサム自身もそう思っていたように、その考えは間違いでは無いでしょう。 しかし、やはりルーシーの言葉を借りるなら全ては愛であり、親子や人との関係を結ばせるものの根本的要因は"愛"、利益が有っても愛が無ければ意味がない。この作品はある意味ストーリーどうこうよりもその事を知らせたいんじゃないかと思いました。 それだけでなく映像表現の仕方も秀逸で冒頭のテーブル上の甘味料を整理している映像や、終盤のピザハットでのスパイスを整理している映像なんかはそれだけの映像なのに作品のリズムを上手く整えてるし、中盤での法廷で質問にくるしむサムのシーンでルーシーと楽しげにブランコを漕いでる情景を挿入させるとことか細かい演出が観るものの心の深層部を直に突いてきます。 正直単なる感動物の映画だと思い期待してませんでしたが、フィクションなのに妙に現実味があり、サムの友達四人やサムを昔からの友人の様に身近に感じてしまう位人懐っこい映画で、 中盤の施設を脱走して二人で居るとこ(ストロベリーフィールズフォーエヴァーが流れてるシーン)では思わず声が出るほど泣いてしまいましたww 自分にとってはホントに意味のある素晴らしい映画です
CD アイアムサム リスニングCD
映画では知的障害者の役のセリフが不明瞭ですが、このリスニングCDでは明瞭に聴こえ、英語の学習に最適でしょう。私は短大で英語の講師をしていますが、毎年映画を一本、一年かけて授業で使っているので、こうした音声のみの聞きやすい補助教材はとても重宝しています。スクリーンプレイ社の本(左頁が英語、右が和訳の脚本)とDVDとリスニングCDと3本立てで、じっくり好きな映画で英語の勉強をしたい人にはお薦めです。ただ、このCDでは場面転換の際のセリフの間がないところが何箇所かあることと、声優さんの演技力不足で星が一つ付けられませんでした。くり返し聞いて映画の素敵なセリフをまるごと覚えちゃうのにはとっても便利ですよ。
アイ・アム・サム (竹書房文庫)
たまにものすごく泣きたいと思うことはありませんか?そんな時、この本を静かなところで読むことをお薦めします。
この物語は、知的障害者の父とその子が、2人で共に生きていくことの必要性と現実的な難しさ、ジレンマを挙げたものです。とにかくこの2人の信頼関係は、この物語で、または他の物語や現実の世界で比べても、勝負にならないほど強いものです。親子はどう成長していくべきか?ということも考えさせられます。ただ、脚本に忠実(またはこれが脚本?)であるが故に、それぞれの感情、気持ちの揺れ動き、2人の強い絆の描写が乏しいという感は否めないです。もっとじっくり読みたい部分も、サラッと読み流せてしまうので、少し物足りない感じがします。
知的障害者の方、子ども、または動物の話は、どうしてもそれだけで惹きつけられてしまうので、この物語はそのうちの2要素を使っているわけですから、少しずるいなーとも思うのですが(笑)、泣けることには間違いありません。
I Am Sam
皆さん書かれていますが、ビートルズカバーアルバムとしても秀逸の出来です。映画もとてもいい作品で、セリフと曲がマッチしてて、感動も倍増でした。個人的には「アクロス・ザ・ユニバース」が好きですね。
『I am Sam~アイ・アム・セム~』 DVD-BOX
先生役の主人公の俳優は美男子でもなんでもなく、最初は魅力を感じないんですが、やはり主役を射止めるだけの役者であって、人間味あふれる喜怒哀楽の表現がとにかくうまくて面白いです。脚本も監督も演技も三位一体になってコントのようにずっと笑わしてくれます。
ただ、面白いだけではなく、やはり韓国ドラマですから、はっとさせられるような教訓になる台詞も各巻ごとズシリと重くあります。
T.O.Pさん演じる男児生徒が退学の危機にさらされた時、「僕も最初はこの子をそういう子だと思い込んでいたけれど、担任になってちがうとわかった。学校は過ちを正してあげることが役目だから・・・学校が生徒を見捨ててはいけない。それなら私がやめますから」と生徒の変わりに校長に土下座して懇願する先生の姿に、これこそ本当の先生なのかもしれないというような一種の憧れに近い理想を抱いてしまいしました。
また、様々な境遇の生徒がひとクラスに集まっています。そこで転校時にかなりキワドイいじめにあったウンビョルが早期卒業するときのスピーチで、「すごく楽しかった。正直、最初は苦手な子もいたけど、いまはみんな大好き。また転校生がきたら同じようにしてあげて。<強く生きる方法>を教えてあげてね。サラゲヨ!」と幸せ一杯に挨拶したことが印象に残りました。対岸の火事というか、ただのドラマの中のイジメという他人事で見ていた冷酷な視聴者に、これは誰でも受けるかもしれない異種への排他主義であって、かつイジメなんかで死ぬんじゃないよ!という深いメッセージが刻まれていたりします。
また、髪型の規則の摘発にあった生徒達に、主人公の先生が「学校は、実社会に出る前のシュミレーションの場だから、こんなところの(学校)決まりもまともに守れないようで、社会に通じる大人になれるのだろうか」と問いかけるのもよかったです。本当にそうだなぁ、学校は社会に出る前のシュミレーションの場ですよね。
だからたくさん間違いや失敗をしてもやり直しもできる場所なんだと思いました。
担任の先生と転校生のかわいいウンビョルがHの無い同棲をしているのも現実離れしている不思議なシュチュエーションですけど、それもまた面白いです。