工藤公康 粗食は最強の体をつくる!―食事を変えれば、体が楽になる!強くなる!若くなる!
食を通じて、生き方へつながっていく本である。スポーツを真剣にする人も、ただ楽しんでいる人も、一度は食を深く考えてみる必要がある。そのためには、最適の本である。
工藤投手が有名であり、その活躍がテレビでも観戦できることが大きい。40歳を越えてなお、すごいボールを投げていることは、多くの人が観ている事実である。しかもそれが、一度挫折を経験してからの復活であることによって、さらに説得力を持っている
理論や経験から生まれた食事の方法は、とても面白い。ただ、粗食という言葉は、本当は正しくない。観点を変えればとても豪華な食事だとも言える。とくに、旬のものをおいしく食べるというようなことは、最高の贅沢かもしれない。
何をどのように食べるかは、結果的にはどのように生きるかと通じるものである。40歳を越えた人だけでなく、若い人にも読んでもらいたい。
掌 / くるみ
卒業・進学・就職・転勤・退職
こういうシーズンになると、ついつい、この歌を思い出してしまう。
私も4月で転勤となる歯車のひとつだが、この転勤までの準備期間の数日間、ここを離れる別れの侘しさ、新天地を考えると押しつぶされそうな不安。「それでも希望に胸は震える」と言い聞かせながらも、「引き返しちゃいけないよね」が実は本音かも、ギシギシ鈍い音をたてながら。PVではMR.ADLUTSの演技が涙を誘い、勇気をもらった気分になる。
新しい世界(=特に就職)に飛び込む人に送るメッセージソング。
華麗なる食卓 3 (ヤングジャンプ・コミックス)
「華麗なる食卓」は2001年から週刊ヤングジャンプで連載された、おそらく初のカレー漫画。世界中で修行を積んだ凄腕の料理人が主人公という設定、店の存亡、ライバル店に、ライバル料理人との勝負、それにヒロイン(結維)との微妙な関係等などは料理漫画の王道だが、なんといってもカレーに絞ってこれだけのコンテンツを説得力もって描けているのが凄い。知識ばかりに比重が傾き、肝心の画がいまいちな料理漫画は多いが、その点「華麗なる食卓」は画や構成、テンポも良い。レシピつきもうれしい。その本巻、放火により営業停止に追い込まれたマキトと結維のカレー屋さんが、店の復活をかけ「翠蓮」とカレー勝負をする事になり・・・。
世界一の美女になるダイエット
著者は、オーストラリア出身の方のようですが、高校生の時には、日本の地方にホームステイした経験を持ち、12年も日本に住んでいるので、おそらく、日本語で書かれたのではないでしょうか? 日本の食事事情と、欧米の栄養学の両方に詳しいので、本書のような本が書けたのではないかと思います。
結論から言えば、「粗食のススメ」+α。このαは、「粗食……」にない、エレガンス、だと思います。私もずいぶんいろいろ栄養に関する本を読んできましたが、本書の内容は、それらとぴったり一致したもので、巷に溢れている「××ダイエット」のような、なんの科学的裏付けもないような本とは違う。
また、本の右ページに、章のタイトル(=留意点)、左ページがその説明で、非常に読みやすく、文章は論理的で、たとえば、油の種類の、オメガ3とか9とか、丸元淑生氏の栄養学では、イマイチ説明がよくわからなかったのだが、本書でやっとわかった(笑)。
美女=健康で、思想を持ち、品のある行動をし……という考えが基礎になっているのも、大いに信頼できる。どこたらの作家の書いた「××入門」が、「ブスの生活」そのものなのがよくわかる。
ライバルには教えたくない本である。
おまけに、本書の最後の方には、親切なレシピも載っている。このテの本には珍しく、コストパフォーマンスの高い本である。