フランキー・ワイルドの素晴らしき世界 [DVD]
どうしようもなく自己嫌悪に落ち入った時にお薦め。
スペイン・イビサの売れっ子DJでゲロゲロアゲアゲ人生の前半から、
頂点から転げ落ち、のたうち回る地獄の日々、
そしてまた反転してからの後半がベタながら元気づけられる。
人間、現実をちゃんと受け入れれば道は開かれるんやなと...
あんまり期待してなかっただけによけいに良かった。
ワイルドカード
壊れそうで頑丈で、乱暴そうで繊細で、閉塞感と開放感を感じさせる矛盾に満ちて美しい作品。
「これが俺の出したい音なんだ」「これが俺の歌いたい歌なんだ」という信念がにじみ出る。(サウンド・ボーカルの個性はまったく違うものの、ディアンジェロの「Voo Doo」に勝るとも劣らない強烈な信念・意志を感じさせる)
あきれるほどパーソナルでありながらカッコいいサウンドに、自分自身の魂と聴くあなたの魂とに直接語りかけているようなボーカル。
この途方も無い自由を手に入れる方法は、たぶんたったひとつ。それは、他のすべてを犠牲にして、一つに賭けること、「ワイルドカード」を切ること。
そうする人間だけがこの自由を手に入れることができる。
僕らが(アメリカ生まれの黒人ではないのに)ブラックミュージックに揺さぶられているのは、たぶん、ブラックミュージックの源が、サバイバルへの意志だから。生きながら、音楽と僕らとは何度もこうして生まれ変わる。
ワイルドトラックス
スーパーファミコンは過去に発売されたメガドライブよりも高度な演算処理が苦手な様であった。
実際ポリゴンゲームはメガドライブの方が古くから採用されており、またどれもが移植作にも関わらず良作であったりする。
この頃の家庭用のポリゴンゲームと言えば、スーファミのスターフォックスが非常に有名である。
この頃のポリゴンゲームのポリゴンはポリゴンにあらず、擬似ポリゴンであったりする。 スーファミでは数枚のBGに拡大縮小回転処理を駆使して組み合わせた見た目でポリゴンを作り上げている。 このワイルドトラックスではステージがさらに複雑に構成されており、プレイヤーを飽きさせなまいと工夫をこらしていた。 スーファミでワイルドトラックスが発売された辺りにはセガのバーチャレーシングメガドライブ版が発売された。 そして皮肉にも車のゲームということで雑誌などでバーチャレーシングとこの作品がよく比較されていたものです。
滑らかながらに驚異的なスピード感を実現したバーチャレーシングには敵わなかったものの、画面が見辛く、カクカクでスピードが遅いと言うことであえてそれを逆手にとり、プレイヤーを楽しませる為に各コースに高低さや仕掛けを施す工夫がなされており、バーチャレーシングに比べてゲーム性を挙げているあたりは評価できます。
気になった方は是非プレイしてみてください。
ワイルドアームズ Complete Tracks
念願かなって完全盤のサントラが出たことにまず感謝です。
完全盤で追加された曲に関しては大歓迎で、「ああ、この曲はこんな場面で・・・」
と、感慨にふけって、ゲームをやってみたくなってしまいます。
では、昔出た、約半分しか収録されていないサントラ(半分盤とします)と
両方ともに入っている曲には何か違いがあるのかと、比較してみました。
曲の長さは、いくらか長くなったり短くなったりしていますが、
聴いた時の感じはあまり変わりません。最長の30秒長くなっている曲も同様です。
しかし、音自体の聴こえ方については大分変わっています。
半分盤でよく聴こえていた音が後退したり、響いていた音が響かなくなったりして、
全体的に平板な音になっています。特に顕著なのが、荒野の渡り鳥(ロディのテーマ)、
バトル・ジークの2曲。別の曲に聴こえる程違っています。
完全盤の発売を心待ちにしながら半分盤を聴き続け、立体的な半分盤の音に
慣れた耳には、この違いは残念でした。完全盤に収録されたのはオリジナル音源
ということですので、半分盤のほうがアレンジされたものだったのだとは思いますが・・・。
完全盤と半分盤のどちらにも入っている曲は、両方を聴き比べてみて、
それぞれ気に入った方を選んで各自の完全盤をつくるのがよろしいと思います。
なお、付属の冊子も読み比べてみると、感慨深く面白いです。
半分盤にあった編曲の外山氏の名前がないのが残念です。