Woman The Best Jazz Vocals
巷には何を意図しているのか判らないようなオムニバスアルバムもあるが、このアルバムは正統派です。
全体をスイート&メローでまとめていますから、せっかくいいムードに浸っているのにいきなり軍艦マーチのような曲ががかかる様な事はありません。
また、シンガーも新旧取り混ぜながらも一流所を揃えそれぞれの持ち味を堪能できます。
JAZZの枠に囚われずスタンダードナンバーのコンピアルバムとして多くの人に聞いて頂きたいアルバムです。
私的には、かなり重複するものもあるのですがあえてコンピアルバムを購入するのは、私にとってなじみのないアーチストながら
新たにお気に入りに加わってくれる人が見つかるから....... 今回はセリアでした。
モアも出ていますMORE WOMAN‐The Best Jazz Vocals
ベスト・ジャズ・ヴォーカル100こちらの方がコストパフォーマンスは良いと思いますが、あとはお好みで
ウォーキング・デッド Blu-ray BOX
されるアメリカテレビ界の寛容な環境がうらやましい。ところで他の方もレビューされていますが、価格が高すぎではないでしょうか?本国アメリカでは4,000円強なのに日本では12,000円強、この三倍もの差は何なんでしょう。よく日本語吹替だからといいますが、発売前に有料テレビ放送もされているので、もとは回収できているはずで理由にはならないと思います。あとアメリカテレビドラマに対する不安ですが、セカンドシーズンからダラボンが製作から一歩退いたような姿勢らしく、この出来が維持できるのか不安です。視聴率が悪いと途中打ち切りもありうるので、きっちり完結させてほしいところです。作品内容の評価は☆4です
ソウル・コレクター
自分自身について、
自分以上にたくさんの人たちが知らぬ間に知っていて、
悪意をもった何者かによって自分の人生がのっとられていく・・・
あとに残されるのは、
自分が生きた覚えのない人生の残骸と、
犯したことのない罪と罰・・・
ジェフリー・ディーヴァーのリンカーン・ライム シリーズの最新作
「ソウルコレクター」・・・なんとも背筋がゾクっとなるような、
それでいて本当に何処かで起きていそうで怖いストーリーだった。
比較的無知なまま情報化社会に漂っているらしい自分としては、
個人情報とプライバシーに関わる諸々が、
ここまで深刻な問題を孕んでいるものなのだとちょっと実感。
原題は「The Broken Window」なんだけど、
ディーヴァー自身が日本向けにと候補に挙げたのだという
「ソウルコレクター」というタイトルも、
いつのまにかまるで魂を抜き取られるかのように
意に反して自身の個を失いながら現実が崩壊していくような
得体の知れない不安も助長していてこれもなかなかいいかもしれない。
ヒア・ウィ・ゴー・アゲイン ~ライヴ・イン N.Y.
最高に楽しくてヒップなライブ盤。ずいぶん前から予約して買ったわりに、このCDの封を切るタイミングをはかっているうちに聴くのがすっかり遅くなってしまった。ネルソンとマルサリスが組んで、定めたテーマが「レイ・チャールズ」そして若いリスナー向きの売りが「世界的な歌姫ノラ・ジョーンズをフィーチャー!」ときた。カントリーにジャズ、そしてソウルの大御所が名前を連ね、そこに迎えられるのは若さに似合わぬソフトでメロウな声のR&Bシンガー。どの一人をとっても大好きだし、二人ずつの組みあわせでの過去のコラボはいずれも傑作だった。が、全員が結集するとなると、はたしてどんな化学反応が起こるのか。チャレンジ精神ばかりが前に出て、金持ちのクラブマニアが集う夜のライブならではの小難しくて薄っぺらな音楽になってしまっているのではないか。
余計な心配だった。これはもう、朝でも、昼でも、夜でも、いつ聴いても気持ちよくなる極上の音楽。まずはウィントンの伸縮自在にして完璧なコントロールのトランペットの「歌」に酔い、それに即興的にからんでいく渋いながらも洒脱であったかいウィリーのギターとボーカルの「話術」に魅せられる。老練でありながら生きのいい二人に比べると、ノラの声は伸びやかで心地はいいものの表情のひだは少なめで、まだまだ百戦錬磨とは言いがたいが、その若さを見まもる周囲の視線がたとえようもなく優しい。年輪を刻んだ人たちならではの慈しみを感じさせる。こんなふうに「人生の先達」から愛されている娘の息づかいが、次第に聴いているこちらにもどんどんと魅力を増していくように思えることこそ、音楽の奇跡なのかもしれない。みごと。個人的には今年のベスト盤となりそうな予感。