大人は判ってくれない―野火ノビタ批評集成
「幽白をはじめとした富樫義博作品」「エヴァ」が少しでも好きな人は絶対に読むべきです!エヴァの登場人物や監督自体統合失調症であるといった見解は一見奇異ではありますが、読み進めていくうちにとても納得します。そして、富樫義博の(ある意味での)崩壊から復活、再生までの事象が評者流に分析され、とても読み応えがあります。やはり作品に対しての思い入れがないと、ここまで書けないと思います。放送から年数のたった今だからこそ再び自分の好きな作品に想いをはせる意味でも必見です。
フランソワ・トリュフォー作品集
トリュフォーの「大人は判ってくれない」のサントラを聴きながら、
川島小鳥の写真集「BABY BABY」を鑑賞すると、めちゃくちゃ合う!
・・・という話を聞いて、そのために購入。
本当に、めちゃくちゃ合いました。
「大人は〜」からは5曲が収録されています。
他の作品からの曲も、なかなか魅力的な楽曲が多数収録されています。
カメラ=万年筆(紙ジャケット仕様)
全般に白井良明のギター、鈴木博文のベースが大活躍で、かしぶち哲郎のドラムと3ピースで基本的に全曲成立しちゃってるスカスカ感が心地よいです。これに岡田、武川の半ば自由演技気味な上モノがかぶさり、お約束の慶一しゃくりあげボーカルで仕上げという実に切れ味のよいサウンド。複雑に作っていそうで、実はバンドサウンドとしてゴリゴリな仕上がりとなっているのがミソ。マニアマニエラ前夜の彼らの底なしのエネルギーを感じます。
大人は判ってくれない [DVD]
ヌーヴェル・ヴァーグと呼ばれる作品群の中、フランソワ・トリュフォーの処女長編として映画史上に特筆されるべき名作だ。
自らの少年時代を主人公のアントワーヌ・ドワネルに重ねた「ドワネル」シリーズ第一作であり、ジャン=ピエール・レオは以後このシリーズでドワネルを演じ続けた。
学校でも家庭でも問題児、その悪童ぶりは次第にエスカレートしついに継父の手により少年鑑別所に入れられてしまう。
「長距離ランナーの孤独」を思わせるラストシーンは秀逸で、その後のアントワーヌを予感させるに十分な「波乱」含みである。
アントワーヌは「恐るべき子供たち」の一人として蒼き虚無を抱え、表情にはありきたりな同情を拒絶する不遜ささえ漂わせ小気味良い。
ジャン=リュック・ゴダールと並びシリアスな映画批評家として名を馳せていたトリュフォーが批評家であり続けることに飽き足らずついに自らメガホンを執ったこの作品は、自身の少年時代を回顧する瑞々しさに溢れており同時に映画人としてすでに成熟を遂げていた彼の「満を持した」とでもいうべき確信に満ちている。
映画人トリュフォーの旅立ちを支援したアンドレ・バザンの彗眼、フランスでは昔からこうしたパトロンたちの存在が新人の成功に大きく関わっている。
CinemaComplex
リンクスはこのCDで始めて聞きました。
フルートの4重奏はとてもバランスが良く
気分を良くしてくれます。
特に1曲目の"千と千尋"と2曲目の"魔女の宅急便"は
おすすめ!
聞く人にきっとさわやかな風を運んでくれると思います。