世界の音を訪ねる―音の錬金術師の旅日記 (岩波新書)
ワールド・ミュージック界の仕掛け人が、最近流行のブラジル北東部(ノルデスチ)の音楽や、モロッコのグナワ音楽を追い、現地を訪ねて音楽と触れ合う、非欧米圏の音楽好きにはたまらない上質の音楽ルポだ。また所々に散りばめられた直感的な指摘もなかなか鋭い。例えば、インドネシア・スンダ地方(ジャワ島西部)のポップ・スンダと日本の歌謡曲のメロディが類似しているのは、日本統治時代に双方の音楽関係者が交流したからではないかとか、関西弁が抑揚の変化に富んでいるのは、古代より渡来人が多く、彼らの唄うような四声を粋に感じた人々が、一種のシノワズリとしてその抑揚をまねたためではないかとの指摘には、なるほどと思った。ちなみに後者の意見は、小泉保『縄文語の発見』に似た論旨で書かれていました。
スパ アジア
タイトルは癒し系ですが、内容は濃密で超クールなアンビエント。久保田麻琴のチルアウトなマスターピースがついに届いた。
蒸し暑い夏に良し、淋しく長い冬に良し、、、聞くものをここでないどこか遠くのパラダイスに連れて行ってくれる魔法のCD♪。感謝。
スピリット・オブ・ヒーリング~バリ
このCDはバリ島発の土着のメロディーとは異なります。
聴いていて「影」を感じてしまいます。一言で言えば「暗い」です。
落ち着いたメロディーですが、私はこれを聴いてもあまり落ち着きません。
しかし、これを好きな人が多くいることも理解できます。
バリ好きの人たちの間でも、好みが分かれるのでしょうね。
同じ作曲者の「HOTEL IBAH」も同様です。