赤塚不二夫 漫画大全集 DVD-ROM
手塚治虫の全集DVDもすばらしいものでしたが、このDVD集も負けず劣らず良い出来です。20世紀日本における漫画文化のレベルの高さを余すところ無く伝えてくれる逸品だと思います。付録のDVDでは動く不二夫先生がたっぷり見られますが、キテレツなコスプレ映像を家庭用ビデオで撮影させているところなどギャグ漫画そのもののようで大爆笑間違いなし!
限定発売なので、無くなってしまう前にぜひ買いましょう。安い買い物と思いますよ。
元祖天才バカボン サウンドトラック総集盤
「バカボン」シリーズの中で唯一、未サントラ化だった本作のBGMをまとめた、まさに快挙とも言うべき音楽集でしたが、惜しい点がいくつか見受けられます。
まず、商品上で"STEREO/MONO"と表記されていますが、全曲モノラルです。ステレオ録音の筈の主題歌フルサイズ3曲が、何故かモノラルで入っていました。コロムビアから原盤を借りれば良いはずなのに、それが出来なかった理由でもあったのでしょうか。また、「元祖天才バカボンの春」のTVサイズも未収録になっています(これは「東京ムービーアンソロジー2」で補完可能ですが…)。
ライナーノートですが、渡辺岳夫氏が直接作曲していない楽曲(運命、葬送行進曲など)の作曲者が明記されておらず、歌関係のボーカル名が不完全なのも気になります(書いてあるのは「パパはやっぱりすばらしい」のみ)。そして、「元祖天才バカボンの春」の歌詞が収録されていません。スタッフは「元祖天才バカボンの春」に何か恨みでもあるんでしょうか(笑)。
あと、Mナンバー+メモ+楽器名という曲名は、どういう意図によるものでしょうか。ちょっと首を傾げてしまいます。
あれこれ言ってしまいましたが、個人的な収穫は、「新ルパン」「がんばれ!!タブチくん!!」に流用されたファンファーレ調の曲が入っていたことです。予告テーマとして使われた、48曲目の「M32 ジングル〜ドラムロール」です。思えば「元祖バカボン」「新ルパン」「タブチくん」、すべて選曲が鈴木清司氏でしたね(笑)。
ガールフレンド (P‐Vine BOOKs)
TBSラジオ系「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」でしまおさんの人柄を知った新参ファンの感想です。
番組中では、担当編集者につけられた「現代の向田邦子」なるキャッチフレーズをからかわれていましたが、
彼女と向田邦子に重なる点があるとすれば、それは文章の美しさというよりも、豊かな感受性であるように感じました。
(もちろん、美文であるというのもそのとおりなのですが。)
読み始めて数ページめくった頃にはすでに、彼女の着眼点、物事への眼差し、リアクション、解釈、
そのすべてをたまらなく好きになっていたように思います。というか、惚れてました。
こうなると大変で、
しまおさんが悲しんだエピソード(たとえば身近な人との別れ)を読むと思わず泣きそうになってしまうし、
何かにイライラしていると(たとえば買い物中の友人の態度)こっちまで申し訳ない気分になってしまうし、
何よりも、彼女が好きな(好きだった)男性について語るときには、勝手にヤキモチを焼いてしまう始末。
と、あまりセンチメンタルな感想ばかり書いてもしょうがないのですが、
とにかく、途中から本を読み終えるのが心の底から惜しくなるほど、自分にとって大切な一冊になりました。
タイトルは「ガールフレンド」。
ですが、この本を読んだ男は「しまおさんのボーイフレンドになりたい」と思うはずですし、
そんな人となら一緒に美味い酒を飲み交わせそうだと思いました。
爆笑アカツカ TVショー~赤塚不二夫 アニメ大全~
人それぞれ子供時代に観ていたアニメのテーマ曲には、思い入れが、有ると思います。天才バカボン、元祖天才バカボン、もーれつア太郎(古い方)等は、懐かしくて感激しました。しかし「赤塚不二夫」という天才の君臨時期が、余りにも長いため(勿論良い意味で)、全ての曲を知っている人は、少ないと思われます。それで人によっては、捨て曲が出てしまうのは、しかたのない事か。三世代同居家族の赤塚ファン(存在するか?)が聴けば星5つでしょうか。