ぼくの友だちかみ犬ボス (ムツゴロウの図書館)
中盤の痛ましいボスの姿に心締め付けられ
終盤ボスと彼を取り巻く愛情深い世界が心に染み渡りました。
児童書だと思って軽く読んでると涙腺が痛い目にあいます。
バーバーのアダージョ~安らぎの名曲集
英文のタイトルは「Music for Tranquility」となっているまさに癒し系のCD。フィーリング音楽と称して売られている廉価版CDの中には演奏が良くなかったり、妙な編曲でクラシックファンが聞くとかえっていらつくものも少なくありません。その点、このCDは廉価版でありながら演奏は一流。クラシックファンの方でもたまに気楽に聞くのにはとても良い1枚です。また、選曲もなかなか良いと思います。この値段でこんなCDに巡りあえるとは得をした気分です。疲れて帰った晩にBGMとして流すと癒されますよ。
エイリアン・レイダース 特別版 [DVD]
アメリカ、閉店間際の片田舎のスーパーマーケット。そこに重火器で武装した謎の集団が乱入。
犯人たちは店に残っていた一部の客を問答無用で射殺。しかし、たまたま客の中にいた非番の警官が応戦し犯人グループに死者が出たことから計画が狂い始めます。
残った客と従業員たちを人質として拘束した犯人たちは駆け付けた警察側に「ある奇妙な要求」を突きつけます。
人質たちはやがて犯人グループには隠された目的があることに気がつくのですが・・・。
ひどい邦題だなと思いきや、これは原題のまま。
このタイトルだけでストーリーはある程度想像がついてしまいます(エイリアンが出て来るんでしょ)。
低予算、それも「超」のつくほどの低予算B級SF映画です。
派手なCG映像やスペクタクルを期待するのは、やめましょう。これはそういう作品ではありません。実際、舞台は夜のスーパーマーケットに限られております。
出演者もTV畑の役者たちでよく言えば「手堅く」悪く言えば「地味」。
肝心の物語も過去のいろんなSF・ホラー映画のエッセンスをアレンジしたもので必ずしも独創的であるとも言えません。
では、つまらないのかと言えば、必ずしもそうならない辺りが映画の面白いところですね。
確かに低予算のB級SFではありますが演出も出演者も非常シリアスに取組んでいて見る側にもその雰囲気が伝わってドラマに惹きつけられます。
予算が足りない分をアイデア・演出でカバーする辺りには「やる気」を感じさせられるのです。
スーパーマーケットを襲撃する側の視点から始まるオープニングは中々にスタイリッシュで、そこから徐々に「犯人側」の真の目的が人質側(観客側)に明らかにされる展開にも工夫が感じられます。
こうした「工夫」が言うなればありきたりなジャンルの作品を見るに値する作品たらしめているように思えます。
最近のSF・スペクタクル大作と言われる作品の多くが派手なCG映像を多用することで非常に直線的な、
言いかえれば「何の工夫も意外性もない物語」に終始していることを考えれば本作の「やる気」を余計に評価したくなってしまいます。
派手な展開はほとんどありませんのでその点にはくれぐれも留意して、その上で期待し過ぎなければ意外な拾いものとして楽しめると思います。