神と仏の道を歩く―神仏霊場巡拝の道公式ガイドブック (集英社新書 ビジュアル版 10V)
関西地方の神仏霊場150社寺を1つ2ページ構成で紹介してある本です。
新書サイズなのですが、150社寺もあるせいか、ものすごくボリュームたっぷりな本です。
社寺1つに付き1つの写真が掲載されていると思っていたんですが、よーーーく見たら鉛筆画なんですね。最初は本当に白黒写真だと思いました。
これは本当にお見事としか言いようが無いです。
ちょっと気になったのが、アクセスガイドなどの情報。
交通アクセスはいいとしても、拝観料とかそういうデータが書かれていないので、こういうことは書いといてほしかったです。
高野山の精進料理―一二〇〇年の歴史が紡ぎ出す滋味を家庭で味わう
お大師さんファンなので買いました。なのでお大師様のごはんについてとその出し方を知ることができ興奮しました。作りも写真もきれいなのも気に入っています。
中身はお大師様のごはんについて、真言宗について、寺宝について、そして精進料理について、といった感じで、精進料理については半分くらいしか触れていません。残り3つについても関心のある方が買われた方がいいと思います。
高野山金剛流西国三十三所御詠歌
高野山金剛峰寺金剛流の人々が西国三十三所御詠歌を詠まれ、語りもすごく丁寧で、何回も聴くたびに心が洗われるようで、気持ちが清らかになったような気がしてとても良かったです。ご詠歌の伝統と重みを感じることが出来るCDです。立派な経本が付いているのが何よりも嬉しいです。
声明
声明(CD)
高野山金剛峰寺僧侶(奥の院、7/21/1993)
財団法人、ビクター伝統文化振興財団によるこのCDは四智梵語、心略梵語、不動梵語、唱礼、勧請、五大願、理趣経の全7曲の声明からなっている。これらの読経の意味は全く分からずとも、どれを聞いても深山幽谷に響くように心に深く共鳴する。
まだ見ぬ国、高野山奥の院の佇まいはかくもありなんと想像しながら聞いていると、1200年以上も前の弘法大師空海の面影が彷彿としてきて、とくに若い頃の紗門(修行僧)としての空海の悩み、苦悩、努力などが忍ばれる。現代に学問を心掛ける学徒たちにも勇気と力を与えてくれるだろう。
そうでなくとも声明は美しい独特のリズムやメロデイー、ハーモニーを持つ音楽そのものであり、腹の底から飛び出る声は聞いている者の身体を突き抜ける。これほど癒し効果のある音源は他にあるのだろうか・・・
高野山 (楽学ブックス)
いきなり、ドーンと「大日如来」さんの黄金に輝くお顔のアップ。
すごくカッコよくてビックリしました。
何というのでしょうか。言葉ではいい表せない感動があります。
何度拝見しても、オォーと感激してしまうのです。
ぜひぜひ、多くの人に見ていただきたいです。
また、「立体曼荼羅」を、
グルリと360°の角度から撮っているお写真があるのですが、これは必見です。
立体曼荼羅に鎮座されている仏さんたちを、居ながらにして全て拝見することができるのです。
極彩色に彩られた曼荼羅の世界。
今なおイキイキと息づいていることが感じられます。
文章も、空海さんのこと、密教、曼荼羅について、丁寧にやさしく解説されていて、
読み応えたっぷりでした。
サラリと表面を解説しているのではなくて、
根本に触れているような、何か感じるものがありました。
高野山をこれから訪れる人には、これ以上ない深いガイド本となると思いますし、
訪れる機会がまだない人にとっては、居ながらにして高野山の真髄に触れることができる、
素晴らしい本だと思います。
星5つです!