秘密(トップ・シークレット) 8 (ジェッツコミックス)
難解事件解決の為、被害者達の脳を取りだし、最期に見た映像を映像化し調べる機関――通称「第九」。
雪子との婚約も決まり、飲み会を開く事になった青木。そこで思いもよらない第九の計画が告げられ――。
第8巻。
今回もボリューム満点で、2話収録されています。
前半は特別編ですが、これからの展開に深く関わる話。青木のショックの大きさが、3人(青木・薪・雪子)の関係を変えていってしまいそうな。雪子と薪も、鈴木の事があって上手く向き合う事ができない。凄く切ないなぁと感じました。
後半は小学校を舞台にした本編。前巻がスケールが大きすぎたせいか、少しサッパリした感じ。切なさはありましたが。
新キャラも登場します。…期待を裏切る感じで良いかも(笑)。これからの展開が益々楽しみです☆
相変わらず絵が綺麗です。特に、キャラの横顔は右に出るものがいないんじゃないかと思う程。
秘密(トップ・シークレット) 9 (ジェッツコミックス)
美しい絵とレビューに惹かれ、9巻まで一気に購入して読みました。
こんな漫画家がいたなんて、と衝撃でした。
シリーズを通して、重い内容です。
ですが、美しい絵と深い人間の業を描いていて、ページをめくる手が止まりませんでした。
恐ろしいのに、読むのをやめられません。
散りばめられた笑いや謎、涙なくして読めないストーリーにすっかり虜になりました。
どの巻もとても読み応えがあったのですが、なかでもこの9巻は青木の家族が被害者ということで衝撃的でした。
他人事目線で読んでいた読者をも、事件の中に引きずり込んだように思います。
ストーリーの清涼剤ともいうべき青木の崩壊。
事件はあなたの身にも起こるかもしれない、と作者は伝えたいのかと思いました。
10巻が待ち遠しいです。
小原庄助さん [DVD] COS-049
『小原庄助さん』は、長閑な農村風景の中で無類の好人物を育んできた古き良き時代が失われつつある日本を描いた、清水宏監督渾身の作品です。旧家の名士にふさわしい飄々とした風貌と挙措、佇まいに大人の風格と典雅さを宿す主人公は、民謡に歌われた伝説の没落「庄屋」そっくりの<身上潰し>として、鈍感かつ要領の悪い人物にも見えます。
時代はたぶん昭和前期だと思われますが、戦後の農地解放で消えゆく運命の地主制度の最期を哀惜を籠めて記録したような気がします。大河内伝次郎の妙味溢れる主人公ぶりは流石です。夫人役の風見章子、おさんどん婆や役の飯田蝶子、洋裁ミシン教師役の清川虹子、金融業者の取立て役の田中春男など、芸達者な連中が脇を固めているのも楽しめます。
家柄の良さを慕って持ち込まれる頼み事を断わりきれない主人公小原庄助さんは、とうとう時勢に抗することができずに、先祖伝来の家屋敷や骨董など家財一切を処分して借財を清算する羽目に陥ります。愛用のロバを乗り捨てて身一つの軽やかさを得た主人公は、先の見えない田舎道を辿り始めます。流れる曲はご存知あの賑やかなフレーズ。「小原庄助さん、何で身上潰した。朝寝朝酒朝湯が大好きで、それで身上潰した。ああっ、尤もだ、尤もだぁ…。」
この監督は相当な臍曲がりです。夫に愛想をつかした筈の女房が追いかけて来て夫婦二人連れで進む後姿が、まるでチャップリンの「モダンタイムス」を彷彿とさせるラストシーンだと思わせた瞬間、タイトル(題名)の下に「終」でなく「始」の文字を出して来たのです!
<再生の物語>はここから始まると言いたいのです。さあ、お客さん、あとは勝手にご想像でお楽しみくださいと。<孤高の天才>清水宏は、一味も二味も違う曲者監督そのものです。
リズム・あそび&ダンス 大集合! ‾ふだんのあそびから発表会へ いつでもどこでも簡単!‾
CD1が「遊び編」、CD2が「ダンス編」となっており、「遊び編」のなかには「その場ですぐにできる遊び歌(曲目1~14)」「楽器遊び(曲目15~18)」があり、「ダンス編」のなかには「楽しいダンス(曲目1~9)」「保育者・保護者のだしもの(曲目10~12)」「おまけの音楽(曲目13~20)」があります。「おまけの音楽」以外の全曲に、手遊び、ダンスのアイデアがついていますので、すぐに子供と一緒に楽しむことができます。ちょっとした余興や、発表会に重宝しそうです。
アレンジが全体に平坦なので、曲を聴いたり、一緒に歌うだけなら少し単調な気がしますが、曲にあわせて体を動かすには最適だと思います。小学生の子供には、もうちょっとダイナミックな曲の変化があったほうが面白いと思いました。